ベビーランプ
単一型電池2本で使用するもので,昭和20年代中ごろから登場しました.
電池固定用の板ばね機構やレバーによるフィルタの転換機構など,上記の角形合図灯の原型となるメカが用いられています.
赤のみのものと赤青切替ができるものがあります.銘板はPAT.HAKKOSHAとのみ記載されています.
レンズにはKK HAKKOSYAの浮き彫りがありますが,どういうわけかSが鏡文字になっているのと,SYA(レンズ)/SHA(銘板)の違いがあります. |
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昭和30年頃の製品?
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携帯電燈
赤い筐体が特徴の電灯で,昭和30〜40年代に製作されました.
国鉄の「工」マークが裏蓋にプレス加工され,銘板には「日本國有鉄道」と刻印された立派な造りです.
円筒合図灯よりも小型の充電池を使用しており,市販の懐中電灯の性能が十分でなかった時代,
一般の夜間照明に用いられました.レバースライド機構により,赤灯も提示できるようになっています.
レンズ部がプラ製のA型と金属製のB型があり,A型は熱に弱いため蒸気機関車周辺では使用不可でした. |
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昭和38年4月製.
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白光式検車灯
合図灯の派生品として検車灯,荷扱灯と呼ばれるものが円筒筐体時代から存在しました.
これは角形の検車灯で,合図灯の2倍の大きさの4Vのバッテリ(TA2-4)を用います.
後部にはフィルタを入れる薄いケースが設けられており,レンズ部を開けてフィルタを装着すると赤灯としても使用可能です.
検車灯,荷扱灯は2V,4Vの仕様があり,4Vのものはバッテリが大きいので2V製品に比べて若干太い形状をしています. |
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昭和36年3月製
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小型検車灯
検車灯の最終製品で角形合図灯の筐体と取手を流用し,レンズのみ新設計です.
充電端子も健在です. |
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昭和51年3月製.
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配車灯
古くは「車号灯」と呼ばれており,客車・貨車などの配車担当者が夜間現場で使用するものです.
両手を空けても使用できるよう肩掛けの金属ストラップが付属し,
胸部へのあたりをソフトにするため裏蓋には黒いスポンジパッドが付きます.
ライト部は向きが変えられるよう,首振り機構付きとなっています. |
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1992年12月製.
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上のものよりも10年程度前の製品で,ライト部が円筒形で小さめです.
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銘板が剥落してますが,昭和57年頃の製品と思われます.
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列車停止燈
夜間に整備停車中の編成側面に掲げるもので,両側に赤いレンズがあり,
雨樋やサボ受けに掛けられるようなフック状の金具がついています.
上蓋中央のねじキャップは予備電球の収納部で,白光舎の円筒型シリーズに見られる共通の特徴です. |
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昭和7〜22年頃の製品. |
検査作業灯(車両用赤色灯)
上記製品の後継品で,角形合図灯の筐体を応用しています.
製作年代によりレンズ色と電球が異なり[赤プラレンズ+白熱電球]→[白プラレンズ+赤LED]→[赤プラレンズ+赤LED]
のようにマイナーチェンジされています.白光舎が最後まで供給し続けた製品の一つです. |
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2002年11月製.奈良電車区で使用.
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