共榮式鉄道携帯電燈
共栄商事鰍ヘ昭和23〜24年頃の短い時期,「共榮式鉄道携帯電燈」と「鉄道荷役燈,第二号型」を供給したメーカーで,
銘板には「東京・日本橋,共榮商事株式會社」とありますが,今となっては経緯の追えない謎メーカーです.
下は「携帯電燈」の例ですが,外観上は「白光式検車灯」に酷似し,側面にはベルト掛けが設けられています.
色の転換方式が独特で,レンズ下部に設けられた予備電球ケースに赤・緑のプラ製キャップが収納してあり,
色を換えたいときはレンズ部を開いて電球に直接キャップというものです.
終戦直後の物資不足の時代背景からか,プラキャップの透明度が悪く,色灯としては使い物にならなかったと思われます.
「荷役燈」は立方体に近い形状で,「工」マークがエンボス加工されています.
この製品の銘板は「共榮機器興業株式會社」となっており,短い間に会社名が変わったようです. |