方向幕を入手したは良いものの,意外と幅が大きく長いので,
広い場所がないとせっかくのお宝の全容を見ることが出来ません.
本物の電動巻取機を購入する手もありますが,重く大きく高価で,指令機まで含めるとかなりのスペースを食ってしまいます.
そこで方向幕の動きが手軽に楽しめるように,幕交換が簡単に可能で軽量な手動巻取機を製作しました.
巻取機メカニズムの最大のポイントは,巻取りが進むにつれて送り側と巻取側の軸直径が変わるため,
2軸の回転が独立でなければならないことです.
また幕が弛まないように,ある程度の張力を維持する必要もあります.
実物の巻取機はこれらを実現するため,
1)スパイラル(ねじれ)歯車を用いた巻取機構
2)スプリング内蔵機構
の2つが用いられます.
前者はスパイラル歯車のスラスト方向の移動を巧みに使って駆動軸を切り替える方法です.
後者はロールカーテンのように巻取軸内に長く柔らかいスプリングを仕込み,
常に張力がかかるように保つ方法です.
ここでは1)のスパイラル歯車による方法を紹介します.