自社製・メーカー不詳の車止め

 自社工場製,またはメーカー不詳の車止め一覧です.


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 [JR西/東羽衣] [都営/高島平・西高島平] [東急/中央林間]  [名古屋市交/藤ヶ丘] [養老鉄道/大垣] [千急/千里中央]
 [阪神/梅田] [阪神/尼崎・西宮]

設置場所・仕様など 車 止 め の 画 像
JR東・上野駅10番線
 上野駅には高架ホームに砂利貫入式が3台設置されています.10番線のものは丸バッファが特徴です. 神戸高速・新開地駅のものが京三製であることから,これも同社製と推定されますが,銘板等一切なく不明です. 10〜12番線の完成はS.44.9.30(出典:鉄ピク2006.11月号P.16)なので,この当時からのものと思われます.
JR東・上野駅11番線
 長いガイド用アングルが目立ちます.バンパーが強固な構造で,スライド可能になっています.

JR西・東羽衣駅
 阪和支線の離れた場所に,なぜ上野駅とそっくりの車止めが1台だけあるのか謎です. JR西の定石通り,手前にカーキャッチャーが設置されています.車止めのすぐ向こうには,南海本線の高架が左右に走っています.
都営・高島平駅引上線
 三田線・高島平駅の新高島平寄り引上線に,バッファのような緩衝式車止めがあります. レール上に置かれたコンクリート箱に砂利を盛り,油圧ダンパのようなものを設置しています. 油圧ダンパ+砂利貫入式でしょうか?
都営・西高島平駅
 終点の西高島平駅の線路末端に2台設置されています. 高島平駅のものより小型に見えますが,トラ塗装とバッファからレール上に下ろした補助脚が独特です.
東急・中央林間駅1番線
 地下ホーム末端に2台設置されており,東急車輌製でしょうか. レール外側に緑色のアングルが奥細になるようハの字状に設置され,前部が垂直にピン止めされています.アングルは黒い水平ダンパ3本で支えられており, この間にバンパーが割込んで緩衝力を発生するもので,唯一独特の構造です.
東急・中央林間駅2番線
 こちらは2番線で,トンネル奥の突き当りに田園都市線工事竣工の記念プレート(↓)が埋め込まれています. 東急の緩衝式車止めはこの駅のみです.1983年の駅完成時にデハ3450で衝突試験したとあります. (出典:東急の駅今昔,JTB,p.187).
名古屋市交・藤ヶ丘駅引上線
 東山線の終点,藤ヶ丘駅の引上線行止まり部分に緩衝式と思われる車止が2台設置されています. 形態的には東急のものに似ていますが,ホームから遠く確認が困難です.右手の分岐は,藤ヶ丘工場への引込線です.
 名古屋市交・地下鉄の他の終端駅は,第3種車止めに砂利をかぶせた形式,または引上線,清掃線となっています.
養老鉄道・大垣駅2番線
 明治・大正時代に使われた連結器用の緩衝器(バッファ)が第2種車止に取り付けられています. 近鉄系の車両基地にも見られるようで,緩衝式には違いありませんが効果は疑問です. バッファ受部の形には平と凸がありますが,これは凸でした.
千急・千里中央駅1-2番線
 真っ暗なトンネル奥に向かってフラッシュを焚き,画像処理を加えて,ようやく銀色に光る車止が浮かび上がりました. 溶融亜鉛メッキとおぼしき門型構造の両脇に黒のゴムクッション(?)を配置し,比較的新しいモノのようです. レール上の逆Tスライダー様脚部と後の砂利盛が「新世代砂利貫入式」を想像させますが, 撮影アングルも変えられず,真相は文字通り闇の中.
※本車止は緩衝式かどうかの確認ができていないので,現時点では統計データに含めていません.
阪神・梅田駅2番線
 武庫川車輌+トキコのローマ字の大きな銘板が目立ちます. 1番線は日車+カヤバなので,ライセンス自社生産モノでしょうか? バンパーが台形です.

名 称:車止め装置
形 式:R365-001
抵抗力:30tf
ストローク:2.5m
吸収エネルギ:75tfm
装置重量:6t
製造年月:1988年9月
敷設年月:1989年3月
阪神・梅田駅3番線
 3番線のものです.仕様などのデータは,2〜3番線の3台で全て同一です.
阪神・尼崎駅/西宮駅引上線
 尼崎駅の神戸方には引上線が3本あり,そのうち2本にこのようなアーム式車止めが設置されています. また,西宮駅の神戸方引上線にも,同様のものが2台設置されています.大きな銘板が有りますが,電車が速すぎて確認不能です.